・小が大に勝ち続ける戦略 ~小が大に勝つ戦略は次の2つだけ~
① 一つ目の戦略は、競争変数を増やす方法
うどん業界はセルフの大手企業が成功し、ラーメン業界には大手企業が存在しません。
その大きい違いは、ラーメン業界は、麺、スープ、元ダレ、香味油と差別化要因即ち、競争変数が非常に多いラーメン業界は、うどん蕎麦業界と比べて大変活性化している為だと考えられます。ボストン・コンサルテイング・グループが提唱しているアドバンテージ・マトリックスによれば、競争変数が多ければ多いほど、企業規模が大きくなるほど、儲からなくなり、大企業は参入できません。ラーメン業界はこのまさに状態だと言えるでしょう。
麺、だし、トッピング、盛り付け、サービス方法、店舗作りとあらゆる方向で他店の真似をせずに、差別化要因を徹底的に増やすことがこれからの課題です。
② 二つ目の戦略は、際立った個性
芸能界での長く生き残っているタレント、俳優、女優は強力な個性 のある人だけであると言えます。
これはビジネスでも同じで、自動車業界のような数量で勝負する業界でも、販売台数の非常に少ないフェラーリとかポルシェ、ロールス・ロイスはしっかり生き残っています。
これらの共通点は他の車と全く異なる圧倒的な差別化で成功しているというところです。
北米のレストランビジネスも全く同様で長く成功しているのは、圧倒的な個性を打ち出して成功している店舗ばかりです。
どんなビジネスにおいてもこの原理原則は同じで、うどん蕎麦業界 でも、「つるとんたん」のように圧倒的な差別化で強いポジションを築いています。