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連載全4回のうち第4回目

作成:讃匠 麺研究センター

お客様の徹底的な分析による繁栄店作りの取り組み-4

目次

5.お客様の事情に合わせたメニュー構成

立地条件に基づいて、ターゲット顧客を想定します。
例えば、ファミリー層が多い場合は、 子供向けのメニューや、ボリューム満点のメニューが人気です。
若い世代が多い場合は、インスタ映えするメニューや、 ヘルシーなメニューが人気です。
女性が多い場合は、ヘルシーなメニューや、スイーツメニューが人気です。 男性が多い場合は、ボリューム満点のメニューや、 お酒に合うメニューが人気です。
ライフスタイルでは、朝食需要が多い場合は、 モーニングメニューの充実が重要です。
ランチ需要が多い場合は、ランチタイム限定メニューや、 テイクアウトメニューが人気です。
夜需要が多い場合は、ディナーコースや、 アラカルトメニューが充実している必要があります。

6.道路サイド店と都心型店の違い

道路サイド型と都心型の麺ビジネスは、それぞれ異なる客層、 メニュー、価格帯、戦略などを持つため、それぞれの特徴を理解することが重要です。

①客層
道路サイド型:
主に車で来店する客層が多く、家族連れやビジネスマンなどが中心です。
時間帯によって客層が大きく変化する可能性があります。
昼はランチを求める客層、夜は家族や友人と食事をする客層などが想定されます。

都心型:
主に電車や徒歩で来店する客層が多く、学生や若い世代などが中心です。
立地や時間帯によって客層が大きく変化する可能性があります。
昼はサラリーマンやOL、夜は学生や若い世代などが想定されます。

②メニュー
道路サイド型:
ラーメンやうどん、そばなど、定番の麺類を中心に提供する店舗が多いです。
丼物やセットメニューなど、麺類以外のメニューも充実している場合があります。
ボリューム満点のメニューや、リーズナブルな価格帯のメニューが人気です。

都心型:
ラーメンやうどん、そばなど、定番の麺類をはじめ、 個性的な麺類や創作麺などを提供する店舗も多いです。
サイドメニューやドリンクメニューも充実している場合があります。
こだわりの食材を使ったメニューや、ヘルシーなメニューも人気です。

③価格帯
道路サイド型:
リーズナブルな価格帯の店舗が多いです。
ラーメンやうどん、そばなど、定番の麺類は500円~800円程度で提供していることが多いです。
丼物やセットメニューなどは、1,000円~1,500円程度で提供していることが多いです。

都心型:
価格帯は店舗によって様々ですが、道路サイド型よりも高めの価格帯の店舗が多いです。
ラーメンやうどん、そばなど、定番の麺類は800円~1,500円程度で提供していることが多いです。
こだわりの食材を使ったメニューや、創作麺などは、1,500円~2,000円程度で提供していることが多いです。

④戦略
道路サイド型:
立地や時間帯に合わせたメニュー開発や価格設定が重要です。
ドライブスルーやテイクアウトなど、利便性の高いサービスを提供することで、集客効果が期待できます。
地域住民やリピーター顧客を確保することが重要です。

都心型:
立地や時間帯に合わせたメニュー開発や価格設定だけでなく、店舗の雰囲気やコンセプトも重要です。
SNSやホームページなどを活用した情報発信も効果的です。
トレンドを意識したメニュー開発や、期間限定メニューなども効果が期待できます。

道路サイド型と都心型麺ビジネスは、それぞれ異なる客層、メニュー、価格帯、戦略を持っているため、 それぞれの特性を理解した上でビジネス展開することが重要です。

7.まとめ

何のために商圏分析が必要か、商圏分析で何が分かるのでしょうか?

(参考)東京支店の商圏分析事例

①徒歩商圏(半径500m)の夜間人口、昼間人口
駐車場が必要かどうか、何台必要か?
②自転車商圏(半径1km)の夜間人口、昼間人口
③自動車商圏(半径5km)の夜間人口、昼間人口
④それぞれの商圏における男女比率
⑤飲食店の競争状態
⑥商圏の年齢構成とピーク年齢
⑦地図より、商圏の線路、幹線道路、川による分断の有無
⑧地図より、道路との関係性
⑨Terra Map より、商圏の年齢特性
⑩Terra Map より、世帯の状態
⑪Terra Map より、持ち家比率
⑫Terra Map より、事業所の状態

以上より、商圏分析を行なうことにより、下記の状態を知ることができます。

商圏の可能性、自分のコンセプトに合った店が可能かどうか?
どの程度可能か?
売上は最大、どの位、見込めそうか?
駐車場が必要か、必要であれば、何台くらい必要か?
ここで店をやるのであれば、どのような戦略でやるのが一番正しいのか?
この付近で店をやる場合、どの辺りが一番ねらい目か?
立地はコンセプトによって、まったく異なります。
しかし、立地を漠然と考えている人が多いのです。
どのようなコンセプトで、 どんなお客さまをターゲットにする店であるかによって、 立地はまったく異なってきます。
メニューに関しても、お客様のニーズにあった食感・味付けのメニュー、 その地域の客層・年齢・世帯構成に合ったメニューでないといけません。
お客様のニーズを徹底的に分析し、 あなたの麺ビジネスが大繁盛・大成功するように 私ロッキー藤井は今日も応援しております。