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連載全5回のうち第3回目

作成:讃匠 麺研究センター

麺ビジネスが大成功するプロジェクト発進-3

目次

2.何故、新しい学び直しが人生を変え、ビジネスを変えるのか?

(参考) ドラッカーマネッジメント

私が起業した49年前頃までは、学校で学んだ学問が生涯にわたり、 有効に活用出来る時代がありました。
ところが、インターネット登場以降の現代では知識の進化、情報の拡散の速度が速く、 学校で学んだ知識だけでは社会に役立たない時代になりました。
学校のカリキュラムも社会の動きに遅れないように、次々と新しい知識を教えていますが、 世の中の動きが激しいので、学校で教える内容と世の中で必要とされる知識のギャップが拡大し続けているのです。
私が起業したころは、肉体労働と知識労働の割合は、肉体労働の方の比率が高い時代だったのです。
ところが、徐々に、この比率が逆転し、現在では知識労働の比率の方がはるかに高くなって来ています。

(下図参照)
職業別就業者数の推移グラフ

例えば、知識の変化を加速させるツールとして、コンピューターの登場、PCの登場、 更にスマホの登場があります。
これらのITツールは全てわれわれの脳の機能を拡張ツールですが、 これらを使いこなせるかどうかで、仕事の生産性はまったく異なってきます。
われわれが語学をマスターするのと同様に、これらのツールを使いこなせることも、 知識労働者として、必須の要素になっているのです。
デジタル・ネイテイブのZ世代は、これらのツールの登場後に生まれているので、 デジタル機器を使いこなすことは当たり前になっていますが、 それ以前に生まれているわれわれ知識労働者にとって、 これらを使いこなすための知識の習得も必須項目です。
最近は、新しい言葉でリスキリングという言葉が生まれ、 スキルを学び直すの意味で使われています。 会社の中で中堅の人材も、今までのスキルだけでは間に合わず、 新しいスキルを常に身に付ける必要が生じています。 これは、麺ビジネスにおいても全く同様で、麺ビジネスを永く生き残るために次のステージに持上げるには、 それに必要なスキルの学び直しは必須です。

昨日まで東京支店で開催していたラーメン学校に参加していて、関西地区で繁盛店を4店お持ちの生徒さんは、 2年前のラーメン学校に参加し、2年後の今回、海外出店に向けてご参加でした。 學校最後の感想で、その生徒さんは2年前に参加したが、今回の参加で更に学び直しの項目が沢山あったと、 お話をされていました。

現に、私が学校を卒業したころには、PCとかスマホは一切存在しなかったのですが、 こうしてPCが自由に使えるお陰で、どれほど生産性が上がっているか分かりません。
もし、現在、PCを使わずに、日々の記録を大学ノートに手書きをしていたらどうだろう。 以前は、記録していたノートが毎年、何冊になっていて、 以上の様に、学び直し、即ち、自己への投資は最もリターンの大きい投資になることでしょう。

”ビジネスは人柄の試金石になる”
あなたも、ビジネスを通じて人柄を試されているのである。 顧客、取引先など、すべてビジネスで接触する人々との付き合い方は試金石のようなものなのだ。 とはいえ、彼らはあなたにとってホンネでは好きにはなれない人種かもしれない。 いつの場合でも、目先の利益を優先させないことだ。 納得が出来ない料理が出来たときには、潔く店を閉めよう。

3.ビジネスがうまくいかない原因、理由は何か?

⇒ お客さまの数が足りないだけ ⇒「ビジネスを育てる」より

ビジネスが失敗する基本的要因はきわめてわかりやすい。 顧客がいないことである。 あなたが店開きをしても、市場の風がそよとも吹かない。 要するに、売れない。 商品はいい。 役に立つ。 創業プランは満足いく出来栄えだ。

ところが、パズルのピースが何か足りない。 どうしたらいいんだろう。 そういうとき、ぼくのおすすめは、シンプルだ。 遊んじゃえ。

ほとんどの人たち、私も含めて、ビジネスを始める時は青雲の志を抱いてビジネスを始める。
ところが始めてみると、始める前に考えた通りにはまずいかない。
われわれの乏しい経験の中で考えたことと、複雑な世の中の仕組みはまず合っていないことがほとんどです。
そのようなときに、多くの人たちはジレンマに陥ってしまい、 多くの人たちは、自分サイド、自分の都合で考えてしまい、うまくいかず、結果、諦めてしまう。

例えば、どうすれば、商品が売れるだろうか、どうすればうまくいくだろうかと、悩んでいる。 ほとんどの場合は、お客さまは不在で、これではうまくいかない。
ビジネスの本質は、自分の問題解決ではなく、お客さまの問題解決だ。 従って、どうすればお客さまが喜ぶのだろうか、どうすれば、お客さまの問題を解決出来るのだろうか。
これらを考えるときに、当たり前に、真面目に考えるのではなく、 もっと、楽しく、面白く考えてみればどうだろうか。
例えば、一鶴の場合は、生ビールとスパイシーな鶏の足の丸焼きを用意して、 お客さまのストレス発散の場を設けた。

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