連載全3回のうち第3回目
作成:讃匠 麺研究センター
上記の蕎麦店のカテゴリーと対応する製麺機の種類は次の図の通りです。 立ち食い店のほとんどは、製麺所からの仕入れた生麺を店内で茹でて提供しています。 或いは、最近の高品質な立ち食いは、押出式、或いはロール式の製麺機で店内自家製麺を行なっている場合もあります。
製麺機の価格と性能(麺の品質と生産性)はどんな麺がどの程度の能力で生産出来るかにより、 下図のように、製麺機の価格と出来上がる蕎麦の品質の関係が分かります。 当社の十割蕎麦用製麺機坂東太郎プラスは、非常に高品質で価格も高いですが、 押出式製麺機では出来ない、持ち帰り用生蕎麦の生産が手打同様に出来るのが大きな特徴です。
上図の様に蕎麦店の世界は、ジャンルが幅広く、これから更にジャンルの広がりが考えられます。 特に、これからのグローバル化を考えると、十割蕎麦のグルテンフリー対応、ビーガン対応、 ハラル対応等、さまざまな取り組みが重要になってきます。
一般的に機械類は複雑なほど、壊れやすいと言われています。 製麺機のメカニズムの複雑さは次の通りです。 最も複雑な製麺機は手打式製麺機、次がロール式製麺機、最も簡単な製麺機が押出式です。 ところが、当社の坂東太郎の初期型は既に発売以来35年は経過していますが、 未だに、初期型を使われているお客さまもいらっしゃいます。 従って、複雑であるから壊れやすいとか、簡単であるから壊れにくいというよりも、 メーカーによる開発品質の差、製造品質の差が機械の寿命になります。 また、使い方によっても、大きく異なります。 手入れの仕方、メンテナンスの仕方により、寿命は大きく異なるのは、自動車と全く同じです。
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