連載全3回のうち第3回目
作成:讃匠 麺研究センター
ビフォアコロナまでの立地戦略とアフターコロナの立地戦略は全く異なります。 アフターコロナでは、オフィス中心が落ちています。 そして、ロードサイドの店舗が今後、人気になるでしょう。 それは、過去に集団から、個人対応、テークアウト対応へと変化しているからです。 また、持ち帰りを専門とする店舗、ファーストフードが増えています。 イートイン ⇒ テークアウト、デリバリーへ変化しています。 さらに、インターネット、SNS、AIで立地はどう変わっていくのでしょうか。 ウーバーイーツの手数料は30%、出前館は35%であり、 うまくやらないと、儲からないビジネスになっているのです。 しかし、ある程度のシェアは占めています。 宣伝のひとつを理解して、利用するとよいでしょう。 今後は、生産性の高いビジネスが良い立地を奪っていきます。 ファーストフードビジネスが伸びています。 原材料比率が高くても、人件費のかからない、回転率の高いビジネス、 人手をかけない、人件費を省くビジネスに集中すると良いでしょう。
いかがでしたか。 最後にまとめとして、ある質問に対する回答を踏まえながら 説明しましょう。 過去にこのような質問が届いたことがあります。 Q.物件の探し方についてアドバイスが欲しいです。 その際の私の回答は 物件を探す場合に、次の順序でビジネスの内容を明確化することが先決です。 ①どんなお客さまをターゲットにするのか、ビジネスはお客さまの選定で決まります。 ②次に選定したお客さまが沢山いる場所を選定します。 ③そのような場所で、同じお客さまを狙っているライバル他店が少なく、競争になりにくい場所を選びます。 例えば、同じ蕎麦店でも、立ち食いそば店と高級蕎麦店は競争関係になりません。 ④次に、どのくらい投資して、どの様なビジネスモデルを構築するのかを明確化します。投資金額でおおよそ、ビジネスの規模、内容は決まります。 ⑤次に採算計画で、そこで店を始めた場合にいくら、利益が上がるのかの計算をします。 この場合の目安になるのが、家賃と売上の関係で、家賃は想定売上の7%以下にすることです。 立地、物件では妥協しない事です。 殆どの新規開業する方々が、立地、物件で妥協してしまって、 その後、長い間、立地、物件の為に大変苦労しているのを常に目にしています。 何故、立地、物件では絶対に妥協してはいけないのでしょうか。 妥協して、良い事は何にもないのです。 同じ商品、同じサービス、同じ努力で頑張ったとしても、報われ度合いが全く異なってきます。 立地、物件が合っていないと、泣きたくなる位、報われないのです。 反対に、立地、物件がやりたい事と合っていると、少し下手にやっても大変スムーズにいきます。 そしてこの立地、物件が合っているかどうかは、 当社に学校で経営講義を受けて戴くと、非常によく分かります。 ほんのちょっとした努力をするのと、しないのとでは、結果は全然違ってくるのです。 一生懸命に取り組んでいくと、自社のビジネスモデルには最適な立地、物件がだんだん見えてきます。 それはビジネスモデルによって異なりますが、都心のある条件の場所かも知れないし、 郊外の住宅街の様な場所かも知れません。 それは、その店のコンセプト、対象客、ビジネスモデルによって異なってくるでしょう。
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