連載全4回のうち第4回目
作成:讃匠 麺研究センター
先程アフターコロナの世界を説明しましたが、 そこで、日々真剣に飲食ビジネスに取り組んでいる皆さまに是非お勧めしたいのは、 アフターコロナを単にサバイバルする(生き残る)だけでなく、 アフターコロナ時代をリードする未来型の外食ビジネスを志向することです。それには、皆さんが日々育んでいる皆さま自身の強みを棚卸して、 それを理解することをお勧めします。強みの理解は、皆さんが考えているだけでなく、 お客さま、スタッフに確認すると、本人が気づかない、思わぬ強みが見つかります。そして、毎日、毎日、多忙な日々を送られていることとお察しします。そこで、あなたに改めてお伺いしますが、あなたは、毎日毎日を最高に楽しめる、 バラ色の日々を送ることが出来ていますか?
私は小学生の高学年だったころを思い出します。母親に進められて、町内にあったそろばん教室に通い、そろばんも上達し、 好きな模型飛行機を作り、毎日楽しい日々を過ごしていました。あの頃の人生は、今振り返っても、 毎日好きなことをして楽しいバラ色の人生であったことを思い出します。私は、そのころから自分の得意分野はモノ作りをあることを自覚し始めたと思います。要するに、好きで、好きでたまらずに、同時に自分の得意分野であったのです。
その後、自分で事業を始めると、トップとして、好きでも得意でもない、 あらゆることをやらなければいけない状態になり、 多くのことに失敗をしました。 今から振り返ると、私が失敗した多くのことは、 好きでも得意でもない分野ばかりで、 誰かがやらなければいけないが、他に誰もいないので、 やらざるを得ない分野ばかりでした。 私自身の経営者としての失敗を振り返り、 好きで得意な分野に集中するのと、そうでないことをやるのは、 出てくる成果が天と地ほどの違いがあることを経験しています。 そして、今は、好きでも得意でもない分野は、 その分野の専門家、プロ中のプロにお願いしています。
そこで、再度、あなたにお伺いします。 あなたの自分自身の得意なことで、好きなことは何でしょうか。 あなたが現在しようとしている仕事は、あなたの得意なことと、好きなことでしょうか。 「好きなこと」をしているときは、喜びや楽しみ、 充実感を味わうことができ、満足感も得られます。 「得意」は上手にできること、他人から褒められることです。 もちろん、「好き」ではないけれど「得意」なこともありますし、 自分が「好き」だけれども「不得意」なこともあるはずです。 「好きなこと」と「得意なこと」が掛け合わさると、 情熱を持って続けられるのです。 好きでないとこのビジネスは成り立たないのです。 このビジネスが「好き」でないのであれば 開業することはオススメしません。
いかがでしたでしょうか。 次回は、 ① 麺ビジネスを成功させるうえで、自分に足りないものはなにか ② 最初の覚悟は大切 ③ 店舗の成長以上に自分自身の成長が大切 などをお届けする予定です。 お楽しみに。
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