連載全6回のうち第5回目
作成:讃匠 麺研究センター
もちろん会社規模が大きくなるにつれて、 さほど重要ではない判断を部下に任せることもあると思いますが、 その部下に任せる決断をするのも社長なのです。 「強い会社」をつくるにはトップ1人では難しいです。
どんなに会社が成長しても、会社の中には、常にどこかにボトルネックが存在します。 トップの仕事は、常に社内に存在するボトルネックを見つけ、 其のボトルネックを無くするようにすることです。 そのために、そのボトルネックを無くすることが出来る優秀な能力を持った人物、 プロ中のプロを社内、或いは社外で見つけ、ボトルネックを無くし続けることです。
プロ中のプロでない限り、良い成果は得られないのです。
従って、ビジネス・オーナー自身が自分の専門分野のプロ中のプロになり、 自分に足りない要素は、その部門のプロ中のプロ人材を社内或いは外部から見つけ出すのです。
更に、最近のZ世代、ミレニアム世代は、それ以上の世代にはない素晴らしい特典を持っています。
それらを理解し、うまく引き出すことは欠かせないのです。
そして、少なくとも、あの人の下で働きたいと思って貰える様な、 魅力あるビジネス・オーナーになることが絶対条件になってきます。
要するにまずはオーナーのレベルをあげる成長が必要です。
これは、この様に思って行動するか、そうでないかによって、結果は全然違った結果になってきます。
服装もセンスであるので、普段から、 センスある衣服を着る事を心掛けているのとそうでないのでは、結果は全然違ってきます。
服装の次は、人間としての中身です。
素晴らしい人ほど、自分より劣った人の下では、働きたくないはずです。
だから、自分自身を進化させる事を、片時も忘れてはいけません。
1つ目は「素直さ」です。
素直さとは、人が自分自身や他人からの意見や指示を素直に受け入れ、
自分自身を改善していこうとする姿勢のことです。
素直であることは、自分の限界や欠点を前向きに受け入れることができ、
自己改善に向けて積極的に努力することができるということです。
そして「素直さ」は人とのミュニケーションにおいても非常に重要です。
ビジネスにおいて、経営者も社長も社員たちとも、
またお客様たちともコミュニケーションなしでは行えません。
近い将来、肉体労働と知識労働はAIが行うようになるでしょう。
しかし、AIにはできない労働が1つあります。
それは何でしょうか。
それは感情労働です。
感情労働はAIでは、けして代行できないのです。
感情労働を行う私たちとって、素直さはとても大切です。
素直な人は、他人の意見や考え方を尊重し、受け入れることができます。
これは、チームワークや協調性を高め、
会社全体の成長にもつながる重要な要素です。
すべてがつながって素直な人は「成長する」ことができます。
反対に素直さがない人は、
ある一定のところまでは成長できるかもしれませんが、
継続して成長し続けることは難しいと思います。
要するに「素直さ」はビジネスにとって最高の「武器」になります。
2つ目は「学び好き」であることです。
私は日々たくさんの書籍を読みます。
ネットニュースにも常に意識を持ち、
セミナー等も意欲的に受講しています。
経営者は「学び好き」でないといけないのです。
普通の経営者ではやらない勉強をことさえすれば、
成功しやすくなるのが日本の現状なのです。
あなたは様々な勉強に興味がありませんか。
本やインターネットを利用した動画での勉強も有意義です。
直接その分野で権威のある方と接点を持つことも良いでしょう。
経営者が常に闘争心を持って、貪欲に学ぼうとすれば、
社員たちもついてくるのではないでしょうか。
3つ目は「プラス発想」です。
私は「スーパーポジティブ、ロッキー藤井」と自己紹介するのですが、
組織のトップはポジティブでなければなりません。
会社や店舗経営をしていたら、必ずピンチが訪れます。
そのようなときに考え方ひとつで結果は変わってくるのです。
常にポジティブシンキング、これを心がけていきましょう。
私は現在、社内で次の世代の経営者チームを育成中です。
私は、機械の設計者からスタートして、製麺機の製造販売、
麺の製造販売、通信販売事業、マーケテイング、マネッジメント、麺の研究、
料理の研究、学校の運営、店舗の運営等々、様々な分野を経験してきました。
今後の当社の経営者は、1人で、これだけの分野を専門的にこなしていくのは、至難の業です。
だから、部門ごとのエキスパートを育てて、そのエキスパート達が、
チームで経営する様な経営スタイルを目指しています。
当然、その部門のエキスパートは、その部門のリーダーであり、
リーダーシップを発揮出来る人でなければいけません。
だから、当然、経営者はエキスパートでもあり、
リーダーであり、スーパーマンでなければ、務まりません。
スーパーマンでなければいけないということです。