連載全5回のうち第4回目
作成:讃匠 麺研究センター
スターバックスの場合も、創業者のハワードシュルツがイタリアで感激した、
イタリアの立飲みスタイルのバールをアメリカに持ち込んだが、全然、お客さまは反応なかった。
そして、何度も何度も試行錯誤の結果、アメリカ人は立飲みのコーヒーではなく、
座って落ち着いてコーヒーを飲むことを見つけた。
その結果、第三の場所というコンセプトに辿りついた。
私はシアトルのパイクプレースにある1号店に何度も行ったが、この店は狭い立飲みで今もやっている。
要するにお客さまの問題解決は、お客さまの立場になって、遊んでみることだ。
自分がお客さまの立場で実際に楽しんでみてはいかがだろうか。
あなたがビジネスを始めたきっかけは、チャンスを発見し、変化を起こし、
サービスし、情報を提供し、改善し、誰かの喜ぶ顔を見たい……
これが出発点のはずだ。
発見、変化……これらの言葉は、別の1つの言葉に置き換えられる。
そう、「遊び」だ。
子どもの遊びを観察していると、体験したことのないコトや感情への畏怖おそれ、
驚き、疑い、好奇心でいっぱいだ。
ビジネスは起業家の運動場だ。
ビジネスを真剣に考えるのと、もう一面はビジネスを楽しむことだ。
ビジネスは自分自身を成長させてくれる貴重な道具であり、
高速で試行錯誤を繰り返しながら、ビジネスを徹底的に楽しむ。
ゲームとして楽しむことだ。
ビジネスは理論や革新的なアイデアをテストする実験場ではない。
ビジネスとは、実行である。
アイデア大事、情報大切。
創造性も欠くことができない。
しかし、何より重要なのは、実行だ。
ビジネスにとって──規模が大であれ、小であれ──最大の問題は想像力の欠如であって、資金じゃない。
お客さまを増やすために大切な事は下記の通りです。
①価値観を共有出来るお客さまだけを選ぶ、誰でもお客さまにしない
②お客さまの選定基準は何か?年齢、性別ではない
③価格設定によって、お客さまを選別出来る
ビジネスでは価格設定は非常に大切
④料理内容でも、お客さまを選別出来る
⑤店舗の外装、内装、接客レベルでもお客さまを選別出来る
⑥立地でもお客さまを選別出来る
⑦ニーズを理解する
顕在ニーズと潜在ニーズ
潜在ニーズの理解が最も大切
⑧潜在ニーズを掘り当てて大成功した事例
事例) スターバックス
最初は大失敗、試行錯誤の結果、大成功した
(事例)骨付鶏一鶴
詳しく見ていきましょう。
どんなお客様を集めるかが、事業をやる場合に一番重要です。
誰でもが、お客様になり得ないのです。
そのお客様を選ぶ場合の一番重要な点は、 自分の使命と提供する価値を明確にする事です。
すると、お客様は自動的に決まってしまいます。
それにより、価格設定、内装、外観等すべてが決まってくるのです。
この部分は、当社の麺学校の経営講義で詳しく教えていますが、 と、言うのは、これはビジネスを成功させる基本なのです。
自店の使命にあった、素晴らしいお客様を選び、 そのお客様方から選ばれる様にならなければいけない。
これは、どんなビジネスであろうと、基本中の基本だ。
私は以前から、事業の成否はどの様なお客様を持つかで、 決まってくると信じています。
真剣に生きている、熱心なお客様を沢山持てば、持つほど、 企業は強くなっていきます。
反対に製麺機だったら、何でも良い、安ければ良いという様なお客様の場合、 どうでしょうか。
もし、安くて買ってくれたとすると、もっと安い機械があったら、 いつの間にか、居なくなってしまいます。
値段に反応するお客様は当然、値段によって、 どこのメーカーであろうと、関係なしに買ってしまうでしょう。
これを、麺専門店に当てはめた場合、 あなたのお店が大好きなお客様を沢山集めていれば、 近くにどんな店が来ても、それほど心配はないでしょう。
ところが、どの麺専門店でも良いが、 とりあえず、近くで便利だから来ている、 と言う様なお客様を沢山集めていると、どうでしょうか。
この場合、もっと便利な店が近くに出来てと、 お客様は一挙に居なくなってしまいます。
要するに、市場にいるすべてが当社のお客さまにはなり得ず、 経営者、オーナー、スタッフの使命、 価値観を共有して貰えるお客様だけを選定するべきということです。
そしてそのようなお客様方に、当社の熱烈なファン客になって戴くことが とても重要なのです。
オーナーとか店主の持っている使命、価値観と合っているお客様に来て戴き、 その方々が熱烈なファン客になり、 新しいお客様を連れて来て戴きましょう。