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連載全3回のうち第3回目

作成:讃匠 麺研究センター

麺ビジネスの新規開業の戦略の立て方(後編)

目次

4.結論

最後にロッキー藤井が考えた 麺ビジネス開業チェック項目を紹介しましょう。

①あなたの価値観
価値観(かちかん)とは、何が大事で何が大事でないかという判断、 ものごとの優先順位づけ、ものごとの重み付けの体系のことで、 人は自分に足りていないものを手に入れようと、 もがいたり、あがいたりしながら、育っていき、 それをいつも価値観の上位に持ってきます。
要するに、価値観の一番目にあるものを手に入れることに集中するので、 価値観とは、自分に未だ満ち足りていない部分(ニーズ)でもあるのです。
価値観においては、どのような価値観を持つかということ以上に、 価値観の順序がもっと重要です。

・家族関係
・自分自身
・ビジネス

価値観が明確になると、以下の3つが自動的に明確になります。
(a)お客さまが明確になる。
⇒価値観が共有出来るお客様しか来ない

(b)働く仲間が明確になる。
⇒価値観が共有出来るスタッフしか一緒に働けない

(c)提供する価値が明確になる。
⇒価値観の内容、順序が提供価値そのもの

②あなたの使命
使命は、我々自身とか、組織において価値観の次に 明確にしなければいけない、われわれ自身或いは、組織の存在理由です。
要するになぜ(Why・・・?)を明確する重要なテーマ
ビジネスにおける使命とは、 お客さまの価値創造のために、自分のいのちをどう使うかということです。
使命の志が高ければ高い程、多くの賛同者を得て、 そのビジネスは成功の可能性が高まります。

「使命」に含まれるべき3つの要素
(a)到達すべき目標があること
(b)目標に進んでいく行動があること
(c)それらがお客さまに求められていること

人生は、時間であり、いのちそのものです。
自分のいのちを輝かせるものが、明確な使命です。
使命とは、何としても、どんな困難があろうとも、 成し遂げなければならないのです。
使命の志が大きければ大きい程、大きな困難を伴うが、 より強い情熱を持つことができます。

③ビジョン
使命が達成された理想状態です。 ビジョンへの進化が重要で、特に時代の流れによって、変わっていくものです。

④コンセプト
コンセプトは対象が見えるもので、モノであるとか、 本であるとか、商品であるとか、モノを対象にしているものです。
コンセプトを一言で言えば、何(What・・・?)を明確にすることです。
コンセプトをビジネスで使った場合は、 「そのビジネスの本質」がコンセプトの本質です。
例えば、有名な良いコンセプトとして、 広く知られているのが、先程紹介したスターバックスのコンセプトで、 第三の場所です。
「コンセプト」とは?ビジネスの本質であり、ビジネスの方向性です。

⑤戦略
最小のインプットで、最大のアウトプット(成果)を得るための 進むべき方向性やシナリオ作成のことです。
「成果を出すためにするべきこと」や 「何を切り捨てることよって効率性が向上するのか」など、 総合的視点から準備・計画・運用を策定することです。

使命を明確にすることが、Why・・・?を明確にすることであり、 コンセプトを明確にすることは、What・・・?を明確にすることであり、 戦略を明確にすることは、How・・・?を明確にすることです。
要するに、どのようにして、それを成し遂げるかを明確にすることです。
ビジネスを始めるということは、2W1Hを明確にすることでもあった訳です。
そして、使命、コンセプト、戦略に同じ一貫性を持った思想が貫かれていることが大切です。
永く繁栄するには、企業としての大本である、 価値観、明確な使命、企業文化、コンセプトは外せないし、 出発点であり、守り続けることが大切です。
世の中の大きな流れは、確実に麺ビジネスの拡大に向かっています。
この傾向が顕著なのは、特に、北米、欧州、東南アジアです。
日本でも、この流れは同様で、今後は、世界中でうどんの伸びが大きくなり、 日本では蕎麦の伸びが大きくなります。
同時に大きな変化は世界中で麺食の価格が高くなり、 それに伴い強く求められるのは、最高品質の麺のレベルです。
当社には、うどん、蕎麦、ラーメン共に、麺の美味しさ、 品質の高さにおいてはライバル他社に負けない強みを持っています。

スープにおいても、同様で、麺学校で教えているレベルは 世界最高レベルのスープのレベルです。
ロッキー藤井は、あなたの麺ビジネス新規開業の、 一番の応援団長であり、今後もサポートし続けます。
次回は、新規開業する際に必ずといって必要な「事業計画書」について お送りいたします。
お楽しみに。

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